一般

トウモロコシの施肥

2.具体的な施肥設計

北海道では「北海道施肥ガイド」に記載される施肥基準や土壌診断基準に基づいて施肥設計を行います。以下に挙げた例に基づき説明します。 - 条件 - (a)十勝中央部の火山灰土、基準収量6,500kg/10a(乾物1,950kg) (b)春に堆厩...
トウモロコシの播種

1.正確な播種作業

(1)播種量の決定 最適栽植本数とは、品種の能力が最も発揮される栽植本数を指します。カタログで示される本数を参考に播種量を決定します。以下の式で栽植本数・株間・播種量を決定します。病害・虫害・播種作業ミスによる欠株の発生が予測されますので、...
トウモロコシの播種

2.播種期と注意点

(1)播種期 平均気温が10℃を超えて以降、地温10℃以上を目安とします。 播種適期に入ったらできるだけ早く播種します。北海道では早くて5月上旬、できれば中旬までには終了させます。 適期播種は多収と根張りが良くなるため倒伏の防止につながりま...
トウモロコシの播種

3.排水良好な熟畑を選定

(1)連作は2~3年に留める トウモロコシは連作に強い作物といわれていますが、3~4年の連作で15~20%減収します(図 3-1)。以下の要因により連作障害が発生します。 ①土壌pHの低下 トウモロコシは酸性土壌に比較的強い作物ですが、極端...
都府県版 ソルガム類

1.ソルガム類の種類と利用形態

ソルガムはアフリカ原産のイネ科作物で、比較的高温で乾燥した条件を好みます。夏季の高温条件下での生産性が非常に高く、都府県ではトウモロコシや飼料用イネに次ぐ主要な飼料作物です。ソルガム類はトウモロコシに比べ形態的な変異が幅広く、利用目的に合わ...
都府県版 ソルガム類

2.ソルガムの栽培方法

(1)播種時期 平均気温が安定して15℃を超える時期が目安です。概ね東北南部では5月下旬頃から、関東・中部では5月中旬頃から、九州・四国では5月上旬頃から播種することができます。平均気温が15℃以下になると生育が止まってしまうため、播種期の...
都府県版 ソルガム類

3.スーダングラスの栽培方法

(1)播種時期 平均気温が安定して15℃を超える時期が目安です。概ね東北南部では5月下旬頃から、関東・中部では5月中旬頃から、九州・四国では5月上旬頃から播種することができます。平均気温が15℃以下になると生育が止まってしまうため、播種期の...
都府県版 ソルガム類

4.ソルガム(刻みサイレージ利用)の作付け体系

(1)西南暖地 ①早生品種 イタリアンライグラスの早生~中生品種を4月に収穫後、ソルガムを5月中に播種し、梅雨明け以降に収穫する体系が主となります。早生品種を5月播きすると、7月下旬~8月上旬に出穂し、台風が増える8月後半に入る前に1番草を...
都府県版 ソルガム類

5.スーダングラス(ロールベール体系)の作付け体系

(1)西南暖地 ①極早生品種 イタリアンライグラスの早生~中生品種を4月に収穫後、スーダングラスを5月中に播種します。極早生品種であれば年3回収穫することも可能ですが、1番草の収穫が梅雨の終わりごろ、2番草の収穫時期が台風シーズンにかかるた...
都府県版 ソルガム類

6.トウモロコシとソルガムの混播利用

トウモロコシの早播きの適期に合わせてトウモロコシとソルガムを混播すると、生育に適した温度帯の違いにより、トウモロコシが優先して生育します。夏にトウモロコシを収穫すると、その陰で細々と生育していたソルガムが再生し、秋口に2番草を収穫することが...
都府県版 ソルガム類

7.ソルガムのいや地現象

ソルガムの発芽初期に生育障害(イヤ地現象)が発生することがあります。この障害は1970年頃に南九州地域の黒ボク土壌地帯(鹿児島県大隈半島および宮崎県南部)での発生が報告されていて、近年、関東地域においても散発的に発生しています。症例の多くは...
都府県版 飼料用麦類

1.飼料用ムギ類の種類と栽培方法

都府県の秋・冬作用の牧草飼料作物で、イタリアンライグラスに次いで利用が多いのが飼料用ムギ類です。一口にムギ類といっても特性は様々ですので、利用目的に合った種類と品種を選ぶ必要があります。表1-1に飼料用ムギ類の種類と秋冬作の代表草種であるイ...