乳牛

繁殖

繁殖生理

【牛の発情周期における卵胞発育とホルモン動態】 受精は、卵巣中で十分に発育した卵胞から卵子が排卵されることから始まります。発情周期中(約21日)には2~3つの卵胞発育ウェーブが発現し、最後のウェーブで排卵が起こります。 牛の発情周期における...
哺育

初乳の給与

初乳を給与する場合は、その質、量、給与時間が子牛を健康に飼う重要なポイントとなります。<初乳の役割> 初乳は、常乳と比べると、成分が大きく異なります。また、搾乳回数によっても乳成分が変動します。一般的に最初に搾った初乳には、子牛に必要な成分...
哺育

子牛の下痢の予防方法について

子牛の下痢は、子牛の生死に関わる問題ですし、その後の数ヶ月に渡って免疫機能を低下させるといわれています。そのため、幼齢期に下痢を発症するか否かは、一生の抗病性や生産性にも影響を及ぼします。ここでは、下痢の予防方法について紹介します。 1. ...
自動哺育

自動哺育(施設)

施設 自動哺育牛舎に限らず、牛舎建設の際は、コスト、作業性、子牛の快適性等さまざまな観点から考慮すべきです。各地の優良事例などを参考にするとよいでしょう。 1. 哺育牛舎の新設 (A)現在所有している作業機械のうち、哺育牛舎の除糞、飼料運搬...
育成

乳牛、育成、飼料給与体系

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栄養

泌乳生理について

牛乳の成分として重要な乳脂肪の材料は、全身に蓄えられている体脂肪やルーメンから入ってくるVFAです。体脂肪はそのままでは使えず、一度脂肪酸に分解されます。乳腺細胞はVFAや脂肪酸を取込んで乳脂肪を作ります。また、乳蛋白質も、乳腺細胞が血液か...
栄養

乳牛の生理状態

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栄養

乳成分について

大まかな乳成分は、下図のようになります。<飼料から乳脂肪へ>   繊維質、糖およびでんぷんから、ルーメン発酵により酢酸、酪酸が合成されます。酢酸、酪酸はルーメン内で吸収され肝臓に貯えられ、乳腺で乳脂肪が合成されます。また、体蓄積された脂肪も...
栄養

MUNについて

MUNは、Milk Urea Nitrogenの頭文字をとった略で、乳中尿素窒素を表しています。牛が発信するタイムリーな情報源となります。 MUNは、蛋白質代謝の最終産物であり、乳牛が必要としない余剰な蛋白質を示しています。 飼料の蛋白質(...
栄養

低酸度二等乳について

<二等乳とは?> 二等乳とは、原料乳の取引の際に行う日本農林規格の検定に不合格の乳をいい、アルコール不安定乳、低成分乳および異臭、異味、異物混入に大別されます。アルコール不安定乳は、原料牛乳と70%アルコールを1:1の割合で混合し(アルコー...
栄養

ルーメンについて

<乳成分向上のためにルーメンを理解しよう>   反芻動物がルーメンを持つ意義は、『自分自身では利用できない飼料のエネルギーを微生物の力を借りて利用可能な状態にまで代謝させる』ことです。通常、動物がエネルギー源として利用するのは炭水化物と脂肪...
栄養

蛋白質と炭水化物のバランス

乳牛が摂取した栄養の多くは、先ず、ルーメン内に生息する微生物が利用します。即ち、乳牛を健康に飼うということは、ルーメン内の微生物を健康に飼うということです。 摂取された蛋白質の中で、分解性・溶解性の部分は、微生物の出す酵素による分解作用を受...