栄養 蛋白質と炭水化物のハ゛ランス 乳牛が摂取した栄養の多くは、先ず、ルーメン内に生息する微生物が利用します。即ち、乳牛を健康に飼うということは、ルーメン内の微生物を健康に飼うということです。①摂取された蛋白質の中で、分解性・溶解性の部分は、微生物の出す酵素による分解作用を受... 栄養
疾病 周産期病について <低カルシウム血症> 周産期病の中で最も発生率の多いのは低カルシウム血症です。これにより起こる神経過敏、進行性の筋力低下、強直歩行、起立不能、食欲不振などの症状が、第四胃変位やケトーシスの発生、泌乳量の低下や繁殖成績の低下など、様々な周... 疾病
栄養 MUNについて MUNは、Milk Urea Nitrogenの頭文字をとった略で、乳中尿素窒素を表しています。牛が発信するタイムリーな情報源となります。 ①MUNは、蛋白質代謝の最終産物であり、乳牛が必要としない余剰な蛋白質を示しています。 ②飼料の... 栄養
自動哺育 自動哺育(施設) 施 設 自動哺育牛舎に限らず、牛舎建設の際は、コスト、作業性、子牛の快適性等さまざまな観点から考慮すべきです。各地の優良事例などを参考にするとよいでしょう。1. 哺育牛舎の新設 (A) 現在所有している作業機械のうち、哺育牛舎... 自動哺育
栄養 泌乳生理について 牛乳の成分として重要な乳脂肪の材料は、全身に蓄えられている体脂肪やルーメンから入ってくるVFAです。体脂肪はそのままでは使えず、一度脂肪酸に分解されます。乳腺細胞はVFAや脂肪酸を取込んで乳脂肪を作ります。また、乳蛋白質も、乳腺細胞が血液か... 栄養
栄養 ミネラルについて ミネラルは、骨や歯の構成成分として必要なだけではなく、体内pH維持、神経の伝達、細胞の浸透性維持、酵素活性などの重要な働きをしています。<有機微量ミネラル(Organic Trace Mineral)> NRC飼養標準で推奨されているミ... 栄養
繁殖 繁殖生理 <牛の発情周期における卵胞発育とホルモン動態> 受精は、卵巣中で十分に発育した卵胞から卵子が排卵されることから始まります。発情周期中(約21日)には2~3つの卵胞発育ウエーブが発現し、最後のウエーブで排卵が起こります。 牛の発情周期における... 繁殖
繁殖 繁殖と経済性 繁殖成績は経営成果に大きく影響しますが、日々の作業時にはその重要性をなかなか認識しできないものです。そこでここでは、繁殖係数を客観的な経済価値に試算している例をいくつか紹介します。●平均分娩間隔と経済価値 平均分娩間隔の延長は依然として... 繁殖
乾乳牛 乾乳期の重要性 乾乳期は単なる休養期間ではありません。 乳牛に発生する疾病の多く(約6割)は分娩前後に発生します。これらの疾病は、マネジメント次第で発生を防ぐことが可能であり、乾乳期を上手に飼うことは、時期乳期の生産性アップにも繋がります。乾乳期は、泌乳期... 乾乳牛