土壌

土壌分析

土壌の中のリン酸(植物が食べるリン酸,土が食べるリン酸)

有効態リン酸(植物が食べるリン酸)  植物が利用可能なリン酸の指標として使われます。しかし,この有効態リン酸にはトルオーグ法,ブレイ2法,オルセン法の3つの代表的な方法が存在します。同じ土壌でも出てくる結果が大きく異なる場合があるので使い分...
土壌分析

土壌中の窒素の評価

1.全窒素 土壌中に含まれる窒素化合物の総量(硝酸態窒素を除く)となります。土壌基本的な性質の調査時に分析されることが多いです。   しかし,土壌の肥沃度にはあまり関係が無く,土壌中には1%にも満たない程度しかありません。そのため,植物が使...
土壌分析

腐植・全炭素説明

土壌の有機物含量の指標。腐植含量が多くなると土壌の色は黒くなっていきます。通常の土壌では腐植として3%以上あることが望ましいとされています。砂質土壌などでは少なく、多腐植質黒ボク土、泥炭土では10~15%それ以上もしばしばあります。   土...
土壌分析

土壌の電気伝導率EC

電気伝導率ECは土壌の塩類濃度の指標として使われます。野菜畑,普通畑では肥料施用前の土壌で0.1~0.3mS/cm程度とされていますが,牧草地では0.1mS/cm以下のことが多いです。   また土壌中の硝酸態窒素とも相関があり,そのためEC...
土壌性質

土壌は何からできているの?

日本全国で「土づくり」という言葉は何処へ行っても必ず見かけます。一見もっともらしく,立派な言葉ですが,実に内容は曖昧なものです。しかし,その土,土壌は何からできているのでしょうか?○粘土と砂 ~土性はこれで決まる~   土の構成成分は、無機...
土壌分析

塩基説明

土壌の保肥力塩基置換容量CEC   土壌には施用された肥料を蓄える力があり,肥料持ちの良い土壌や砂のように肥料持ちの悪い土壌もあります。これらは良く『保肥力』という言葉で表現されます。この保肥力の指標となるのが塩基置換容量CECです。肥料を...
土壌分析

土壌のpH

土壌の酸度の指標です。厳密には3種類のpHの方法が存在しますが,一般的な土壌のpHはpH(H2O)で表示します。通常の作物では5.5~6.5程度で生育が良くことから,5.5~6.5が目安とされます。しかし,日本の土壌は酸性を示すものが多く,...
土壌性質

分析結果の単位から分かること。

土壌分析を行った後,分析結果が手元に返ってきても,数値を見てもなかなか実感がわかないものです。    しかし,分析結果についてくる単位は,よく考えると実に実感がわくようになっている場合があります。実は,土壌分析でよく用いられる「mg/100...
肥料・資材

石灰資材の種類と特徴

日本の土壌が基本的には酸性であることは良く知られていると思います。昔から土づくりは堆肥,炭カル,熔リンというのが定番であり,石灰資材は日本の土壌改良には切離せないものです。酸性矯正に用いる石灰資材は生石灰,消石灰,炭カル,貝化石,カキガラ等...
肥料・資材

肥料の成分とハ゛ランス

○ちゃんと意味がある3要素のバランス   作物の施肥量や化成肥料の銘柄には良く3つの数字が使われることがあります。これはご存知の通りその肥料の窒素,リン,カリウムの成分量にちなんだ数字が並べられています。しかし,この数値や成分量は3要素全て...
土壌性質

物理性の良い土壌とは?

物理性の良い土壌と聞いた時、「ふかふかした土壌」やそれなりに「水持ちも水はけも良い土壌」といったことが思い浮かびます。このような土壌にはどのようなことがあるのでしょうか?○ふかふかした土壌  100mlの土壌の重さは70~150gぐらいにな...
土壌性質

土壌の構成元素

土壌には地球上に存在するほとんどの元素が含まれています。その元素が検出できるできないは別の話ですが。土壌中にはケイ素Si、アルミニウムAl、鉄Fe、カルシウムCa、カリウムK、ナトリウムNa、マグネシウムMgの順で多く含まれ、これらが酸素O...